逃げることは必ずしも“悪”ではないという話

以下のエントリーを読んだ。


35歳だけどもう仕事は向いていないんじゃないかって思う

正直な感想を書くと、ホッとした。もちろん、このエントリーを書いた本人は切羽詰まっているだろう。だが、私はホッとした。同じような境遇の人間が他にもいることを確認できたからだ(私は“適応障害”ではなく“うつ病”と診断されていて障害者手帳も所持している)。

しかし、彼(一人称が“俺”だったので男性と想定して書く)は技術的な職を手に持っている。私にはないものだ。私は現在、Webライターとして時々仕事をいただいているけれど、与えられたテーマや案件に沿って文章を書ける人間はザラにいる。まあ、エンジニアという肩書きを持つ人もザラにいるかもしれないが。

納期はどんどん近づいているのに一行も書けない、進まない、集中力がすぐ切れる。ぶっちゃけると、今めちゃくちゃ焦っている。こんな時にブログを更新している場合ではないのだけれど、ソワソワして落ち着かないのでブログの管理画面を開いた。「やります」と言ったからには最後まで責任を持ってやるのが当たり前だ。だけど、自信がない。

「間に合わなかったらどうしよう」「先方が考えているようなものを仕上げられなかったらどうしよう」「もう次の仕事をもらえないかもしれない」……などのネガティブな思考にアタマが支配されていく。これは私の思考のクセだ。悪い方へ、悪い方へと考えてしまうのがどうやら得意らしい。

「あなたみたいな人には認知行動療法が効く」と、いつだったか主治医から言われたことがある。なるほど、確かに効くかもしれない。昔ながらの森田療法も、私のようなタイプには効くかもしれない。今抱えている仕事が一段落したら、認知行動療法に関する書籍を漁ってみよう。

言葉は乱暴だが、下記のエントリーもとても共感した。


ぶっころすぞ

何が正しくて何が悪いとかいう類の話ではない。自ら行動を起こさない限り、自分自身を取り巻く状況・環境は変わらないのだ。アタマでいくら考えても、何も変わりはしない。

しかし、人間には休養も必要である。35歳の彼が本当に心身ともに疲弊しているならば、休むことも選択肢の一つに入れてほしい。休める状況・環境に身を置いているかどうかはわからないが。

顔も名前もわからない赤の他人だが、くれぐれも無茶はしないでほしいと思う。

さて、私自身はそろそろ逃げてばかりいないで仕事に戻ろう。皆様、素敵なバレンタインデーを!